地に足つけているつもりで

ライブと旅行と偶像崇拝

3度目の初乗車|今でも超特急は私の光

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先日行われたお試し超特急、隣にいた方がみなと商事コインランドリー→君には届かない出の初乗車でした。

めちゃくちゃ緊張しちゃって…と言うその表情に、自分のこれまでの8号車人生をいろいろと思い出しました。

思い出して…あまりにもいろいろありすぎたな…と。この機会に私の半生の手記も兼ねて初乗車の思い出を記録します。※あらゆる方面のセンシティブな話が出てきます。まずいと思ったら即消してください。

 

 

 

 

1.初乗車

初乗車は2017年8月26日、味の素スタジアムでのa-nation。と言っても、この日初めて超特急を知ったわけではない。

その頃同じような年数を活動していたボーイズグループを応援していたこともあり、TwitterYouTubeの関連、めちゃイケ運動会*1、メンバーのSNSに登場する超特急メンバー等で認知していた。

当時、YouTubeでたまたま流れてきた超えアバのパフォーマンスを見て「うわ!こういうのは共感性羞恥で無理」とか思っていたのに、今では心マダンス*2をしながら推しの名前を絶叫しているのだから人生って分からない。

a-nationではまさかのアリーナ2列目の席だったこともあり、各出演者のパフォーマンスを頭から浴びていたのだが、そのなかでも超特急が特に刺さった。実を言えば当時の推しグループよりも。

Love againで大人な曲もやるんだと意外性に驚き、Burn!で楽しく踊っていたら、バッタマンでファンを含めたこのグループの異常性に気付かされた。今では当たり前の情緒ジェットコースターセトリがこのときは非常に新鮮だった。

 

当時綴った感想ブログを見る限り、初手の推しはユーキさんだった様子。ただ、この後さまざまなMVやライブ映像にバラエティを見て、1号車コーイチに急速に惹かれていった。

アイドルらしからぬふてぶてしさを感じるビジュアルと振る舞い。メンバーいじりでわーっと騒ぎ立てたかと思いきや、電源が落ちたように他人事顔で虚空を見つめる掴めないキャラ。わがまま放題好き放題なのに、グループを引っ張っていくんだという年長者の気概。なによりあの伸びやかで表現力の高い歌声。どこか切なさもあり、アイドルの枠を超越したような大人の男を感じさせるあの歌声にどっぷりハマった。

その後の年末アリーナツアー*3に乗車することはしなかったけど、SNSに上がる情報は逐一チェックしていたし、乗車の予定はなかったのに赤と黒のペンライトを購入した。いつかの単独ライブに向けてコールとダンスの自主練に明け暮れた。

 

 

 

 

2.推しがいなくなる

当時の私はこれまでの経過を直接的に知らなかったこともあり、高みを目指すグループにこの出来事が及ぼす影響の大きさを認識していなかった。ただただ、彼が姿を消したことが悲しかった。

大げさでもなんでもなく、その後の進路を全く明かさない霧のようなフェードアウト。社会人になりたいってそういうことだったの?*4SNSに飛び交う噂や説に心を乱され、それでもね僕には君が必要なんだよと歌う切なくも明るい曲を聞くことが怖かった。前を向いて活動を続ける残ったメンバーを心配しながらも、一切の存在を感じられない推しへの思いはダメージになった。

 

超特急とは別にライブに行くアーティストが3.4組おり、日程が出たらとりあえずチケットを抑えるオタク生活を送っていたため、そんな状況でもせっせとライブ会場に足を運んだ。

だが、いかんせん楽しくない。何を見ても何を聞いてもライブで感じる「あぁ楽しかった」「幸せ」という気持ちがわからない。あの言葉にできない高揚感が自分から抜け落ちた。チケットがあるからとりあえず会場に行き、音楽に身を任せ、楽しそうな周囲を横目に何をしにここまで来たのだろうと虚しく帰る日々。

あの時の感覚は今では全く思い出せない。

 

 

 

 

 

 

3.2度目の初乗車

そんななか、超特急に出会って2度目の夏が来た。

2018年8月4日ハウステンボスでのa-nation。楽しさを忘れたまま、オタクでいることをやめられずに決めた現場に推しのいない超特急が出た。ペンライトなんて持って行けるわけがない。でもどんなステージをするのか気になっていた。あのジェットコースターセトリは今も残っているのかな。人が減っても馬鹿なことやるのかな。

 

その時初めて見たSAY NOで大笑いし、Summer Loveの何度も練習したサビのダンスを笑顔で踊るメンバーに泣かされた。BoosterとJesusを見よう見まねで踊り、年末何度も練習したBREAK OFFを踊りながら泣いた。泣いて、笑った。楽しかった。すごく楽しかった。

そのときには推しは表舞台に姿を現し、演奏家さんを引き連れて動員100人にも満たない小さなライブ会場で楽しそうに歌っていた。でもあまりの高倍率で全くチケットを取れず、"楽しい"を忘れたままでの乗車だった。超特急が私に楽しさを教えてくれた。光をくれた気持ちだった。平坦な感情から救ってくれた。

6人は初めて見た1年前と何も変わらず、全力で声を上げ踊り狂っていた。今でこそあの頃の辛さをさりげなく口にすることはあるものの、そのときの彼らは不安や苦しみを何も感じさせず、最高のエンターテインメントを届けてくれた。健気な姿が頼もしくて嬉しくて、光だった。あなたも一緒に心の底から楽しんでいいんだよ、と許してもらったのだと今になって思う。

私に感情を思い出させてくれた2度目の初乗車。

 

 

 

 

 

 

4.闘病生活

その後はすっかり昔のようにばんばんライブに行った。特に2019年はEUPHORIAにRevolucion vivaととにかく楽しい1年だった。ペンライトは赤から赤紫、そして赤紫黄と増えていた。

初手で推していたユーキさん。彼の熱い熱い思いが超特急を追う楽しさに拍車をかけた。EUPHORIAのBCが見れた日*5には推しの死に様*6に狂喜乱舞する、間違いなく異常で楽しい時間を過ごした。ステージ演出に魂をこめて、パフォーマンスに命を削り、超特急で生きることの意味をすごく大切にしてくれている。この人がいるなら超特急は間違わないとさえ思えた。

 

 

2020年、ユースケくんが療養のためにグループを抜けた。またもやペンライトを持つメンバーだったが、今回は理由がわかっていたしその理由が私にとってとても身近だったから心からの幸せを願って送り出せた。

学生時代、精神医学の研究をしていた。昔から心の病についてちゃんと知りたい思いがあり、どんな症状が出て、何をするのが良くて何がダメなのか、最悪の事態はどんな状態の人に起こりやすいのか等勉強した。論文を書いて学会に提出もした。

前述の、楽しいがわからない状態が軽い抑うつであったこともそのとき初めて知った。超特急に助けてもらったことをあらためて有難く思った。

 

そんな自分がまさしく勉強した病気のひとつになってしまった。ユースケくんの脱退から間もないときだった。初期症状にすぐ手を打ってなんとか悪化しないように努めたが、結局寝食がままならず仕事ができなくなった。食べることが大好きで生きがいで、朝昼晩どの食事でも手を抜いてこなかったのに、食事ができなくなった自分に傷ついた。アイデンティティの喪失。

休職を挟んで復帰、数ヶ月は全く問題なく働いていたが、きっかけもなく突然再発した。やがて体そのものが虚弱になり、月1ペースで何らかの病気になるようになった。仕事を辞めて、とりあえずまともに生活できる状態を目指してフリーターになった。

生活がままならないのだから、楽しさを感じる行動を取れるはずがない。これまで好きだったことは全て忘れた。(オタクは皆そうかもしれないが、)一般の人よりも"好き"と"楽しい"への飽くなき探究心を持った自分がいなくなり、これまた人格を喪失したような感覚だった。

少し良くなったと思ったら、新たな病気を合併する。治ったと思ったら、別の不調が見つかる。

そんな日々を繰り返し、1ヶ月、2ヶ月と継続的に健康な状態を保てるようになった頃。

 

超特急のライブに行ってみたい。

SNSで年末ライブの先行について知り、そんな思いが芽生えた。好きだったものに対する久しぶりの意欲的な願望。無意味に自動更新を続けていた夢8のサイトにしばらくぶりに入った。

 

 

 

 

 

 

5.3度目の初乗車

ライブ目的で1人で県外に行くワクワク、開演までの暇をどうにか潰すために無駄にSNSをチェックして痛くなる目(ほぼ眼精疲労)、開演待ちでゆらゆら光るペンライト。全てが久しぶりだった。

 

2021年12月26日、何度も単独公演が行われ見届けてきた大阪城ホール。たくさんのキッズバックダンサーを従えてDance Dance Dancing!を踊る5人をボーッと眺め、Magnifiqueで広がる多幸感にじわじわと涙が溢れた。私、生きてる…としみじみ思った。(ちなみにMagnifiqueは"天国にいちばん近い島"ニューカレドニアをモチーフにした曲。南国で贅沢な時間を過ごす人はみんなこんな気持ちになるのかもしれない。)

 

声出し解禁前のライブは正直物足りなさはあったが、それ以上に「ライブに行きたい」好奇心・意欲と「楽しかった!!!!」の高揚感を取り戻せたことがただただ嬉しかった。体も心も元気になって、ようやくこれからの自分に期待できる気がした。

生きる実感を取り戻せた3度目の初乗車。

 

 

時々SNSで「超特急は寄り添ってくれるグループ」、「超特急は人生を楽しくしてくれる」という書き込みを目にする。

間違いなくその通りだと思う。心が死んでいた私に楽しさを思い出させてくれた。あんな光の象徴みたいなグループ、そうそう見つからない。

しかも彼らはさまざまな痛みを経験したうえで私たちに光を分け与えてくれている。キラキラした姿で楽しませてくれるのがアイドルならば、人の痛みに寄り添い包み込んでくれる彼らをなんと表現すればよいのだろうか。

 

楽しさやときめきだけでなく、一期一会の奇跡や前向きに生きる理由を教えてくれた超特急。散々お世話になっているぶん、こちらが彼らを支え夢の後押しをしたい。9人になってパワーアップした彼ら。最高の演出家・ユーキさんが描くビジョンに向かって、これからも応援しつづけたい。

 

 

 

 

 

2023.12.13追記

10日にぴあアリーナMMで行われた年末アリーナツアーに乗車した。

とんでもないライブだった。

ユーキさんはいつも過去を大事に扱い、そのときの想いを何よりも大切にしたライブ演出をしてくれるが、今回は超特急の過去を目一杯詰めこんだ印象を受けた。いつか9人でこれまでの歴史を表現するんだろうなと思っていたが、こんなに早くやってくれるとは想像しなかった。

実を言えば、ここ数年は昔の音源を聴くことができなかった。元1号車の歌声が好きすぎたあまり、聴くと思い出して辛くなる気がしたから。反対に、見事に調和した奇跡のユニゾンが聴けないボーカル1人のリテイクバージョンに、これは超特急ではない!と聴かなくなった曲もある。やでよし*7のユニゾンが本当に好きだった。

そんな頭の固いファンにシューヤの歌声が刺さった。好きな歌手にこだわりがあるため、彼が加入したときは一瞬不安になったけど杞憂だった。特にTIMEでのソロ歌唱、元1号車推しとして思い出深い曲を緊張の面持ちでありながらも見事に歌いあげてくれた。過去のツアーで大切に歌われてきたStarlightの頭サビを聴いた瞬間、天を仰ぎ嗚咽した。こんなに泣くとは思ってなかった。帰宅中、数年ぶりに7人時代の音源を聴いてみたら、負の感情は全くなくただただ懐かしかった。またひとつ乗り越えられた。シューヤのおかげで。

 

 

シューヤだけでなくダンサー3人にもオーディション受けてくれてありがとう!!!とハグしたいし、よくぞあの4人に決めてくれた!!!とオリジナルメンバーとハイタッチしたい(やめな)。オタクは大体同じだと思っているが、何かにハマったときの知識が増えていくワクワク感が大好き。新メンバーのおかげで2度目の新規ハイを味わえて、超特急大切の気持ちがさらに高まった。

6人時代からユーキさんをずっと推してきたけど、ここにきてマサヒロという人が推しピラミッドの最上位に躍り出た。ユーキさんは(仕事に"ガチ"なときと普段との差が激しくて)なかなか分からない人だと思っていたが、マサヒロくんは本当に分からない。分からなくてキラリに入ってみたものの、未だによく分からないところがある。グループでは無口なのに、配信で延々としゃべり続けるし当然のような顔で大ボケかましてくるし芦田愛菜が出てくる。周りに気を許してそうに見えて、自分の懐に踏み込ませないように距離をナチュラルに保っていそう。そういうところが素敵。あと食事を大切にしている。シンパシー感じる。

何よりマサヒロくんのパフォーマンス。ダンプラで推しそうな気配はあったが、生で見たときに射抜かれた。ずっと持っていたペンライトの色が変わるなんて。これからは茶と赤の二刀流でいかせていただきます。The漢!なゴリゴリダンスもしなやかで中性的な体の使い方も魅力的なマサヒロくん、魂を体で表現するユーキさんとパフォーマンスの双璧をなしてほしい。そして"マサヒロという人"をずっと分からせないままでいてほしい。(ちなみに、おかげさまですっかり心身健やかになり、毎日おいしいごはんを食べて✨でマサヒロにごはん報告ができております)

 

 

 

 

 

2023.12.26追記

初乗車ブログという素敵な文化のおかげで、仲間のみずみずしく心があたたまる言葉をたくさん読ませてもらっている。一方私の初乗車ブログはジメッとした分厚い雲がかかったような、あまり気持ちの良いものではないので…。ワンマンライブに初乗車したときのことを。

 

2018年12月27日、大阪城ホールでの6人体制初の年末ツアー*8。好きになってもう1年半近く経っていた。まだこのとき夢8に入っていなかったのは、最推しが抜けたグループをずっと応援できるのか確証がなかったからだと思う。

在宅を極めに極め、過去の円盤を何度も見ながらコールと振りコピに明け暮れたため、何度も乗車してますけど?の振る舞いで堂々と楽しんだ。当時は好きだったTime Waveがほとんど映像演出でエ?とは思ったけど、そのあとに各メンバーの初センター曲と、need youというグループの変化による喪失感を婉曲的に表現した最新アルバムのリード曲の披露のためにあえてタイムスリップ感を強調したのかと思い直した。(そして時を経てTIMEでもタイムスリップの演出として、しかし今回はセンターステージのフルパフォーマンスで、今では愛するTime Waveを見ることができた。嗚呼ユーキ大先生。)

ダブルアンコールまで味わってよし帰るかと思ったら、スクリーンに流れる映像。

反射的にコールをはじめる8号車。メンバーはもうステージにいないのに、スクリーンにくぎづけで声を上げた。あのときの紅白出たいよMステ出たいよの声はひときわ大きかったなぁ。映像が終わり自然発生した拍手がとてもあたたかかった。私は足早に会場を出て気づいたら夢8の新規入会手続きをしていた。素で「えっ私今夢8に入ろうとしてんやん!えー!」ってつぶやいた記憶がある。考えるより先に体が動くなんて性格上めったにないから超特急すご〜って感心した。

TIMEの最終日のダブルアンコール、単独初乗車の年にできたParty Makerがパワーアップして帰ってきた。当時は1人になったタカシが様々な感情を爆発せざるを得なくなったどこか切ない曲、の印象だったけど9人のは圧倒的パワーを感じる曲になった!真っ暗闇のなか、頭にTシャツ引っかけたメンバーが静かに板つきした姿にパリメじゃね?!!って騒ぐ8号車おもろ楽しかったな〜。大騒ぎしたあとの脱力感と高揚感がGOLDEN EPOCHの"です!!!!!!!!映像"と同じで超特急だいすきだな〜〜〜と思った夜でした。

そして250年後…←今でもわからない

 

初期リーダーとして、今は演出家として超特急を築いているユーキさん。カイくんが「タカシがいなくなったら超特急は終わる」と言っていたように超特急を守り続けたタカシくん。そんな彼が「リョウガの前でなら泣いたことがある」と言うほど、リーダーとして超特急を支えているリョウガさん。その場にいないファンの存在を大切にする「気持ちを飛ばしてくれたみなさん」を言い始め、ファンの声が聞けなくなったコロナ禍の苦しみを語り、新メンバーが入ることに最後まで中立の立場を貫いた超特急と8号車を繋ぐカイくん。1人で多くの作品に出演し、世界に超特急を広げてくれるタクヤくん。

タカシ大切の気持ちを初めから掲げて、今やすっかり唯一無二の相棒になったシューヤ。バックダンサーという唯一の裏方出身で、超特急だけでなく関わる外部の人とのつながりも大切にするマサヒロ。超特急に憧れを抱き、メンバーをリスペクトし、正面から真摯に向き合ってくれるアロハ。パフォーマンスにおいてもメンバーの関係性においても新しい風を吹かして刺激をたくさんくれるハル。

これからの未来に幸あれ。

 

 

 

 

 

*1:2017年2月16日放送 「めちゃ×2イケてるッ!次世代のイケメンだらけの大運動会」のこと。超特急をはじめ、Da-iCE、BOYS AND MEN、XOXが出演した。最高の番組だった。今思えばユーキさんガチかっこよかった。

*2:心マ=心臓マッサージのこと。つい最近非オタの方がそう表現していたポストを拝見し、最高の表現と思いました。

*3:the end for beginning

*4:JUNON2018年1月号の企画にてメンバー全員が抱負を書き初めで発表した際、コーイチくんはそのように書いていた。

*5:2019年春夏ツアーのEUPHORIAは1曲目からラストまで全く異なる複数のセットリストを軸にして全国をまわっていた。特にライブ中盤では3曲をペアもしくはソロでパフォーマンスする夢のアレンジコーナーがあった。

*6:ユーキさんが自身のセンター曲Beautiful Chaserをソロでパフォーマンス。曲の最後の狂乱の末の惨劇(オブラートに包みました)が日替わりだったため、当時公演が終わるたびに"今日のユーキさんの死に様"が話題になった。

*7:元1号車コーイチと7号車タカシのペア名。コーイチの名字「吉野」とタカシ「やで」が由来。

*8:GOLDEN EPOCH。初のさいたまスーパーアリーナ公演を行ったツアーでもある。

原因は自分にある。を「色聴」 で楽しむ話 2020.03〜10

 

 

 

 

 

 

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「原因は自分にある。」

2020年、なんとも味わい深いおもしろいボーイズグループに出逢えました。バンドのようなボカロのような曲調に、アイロニー且つすぐには理解しがたい複雑な歌詞。そんな曲に合わせて顔の良いあどけなさが残る若い男の子たちが踊る。新曲が出ると、ゲンジブが織り成す世界観のおもしろさに唸らされる日々です。御宅人生充実感謝。

 

私は曲を聴いているときに感情が昂ると"色"が見えることがあります。ググってみたら「色聴」という共感覚の一種みたいです。私の場合「あ、これは真っ赤」とストレートな表現から「少し濃くて濁ったようなネイビーみたいなかんじっぽい」という曖昧なイメージまで。とても感覚的なもので、素晴らしい音楽や景色と出逢って生きる喜びを感じたときに得られる「私は今モーレツに感動しています」という自分だけの証明書だと思っています。Q.E.D.

ゲンジブの曲を聴いているとその"色"を感じることがとても多い。"色"が見えるたびに自分が如何にゲンジブに惹かれているのかを実感し、心が躍ります。作品として楽曲が良質だからだろうな。この記事はなぜその色を感じたのかを自己分析してちょっとした理屈っぽい解説をつけ、曲やパフォーマンスの好きなところを文章にしたものです。まずは2020年3月から年内までに音源公開された曲から。

※色や音楽の知識に関しては趣味の範囲内であり、専門的ではなく、間違っている可能性もあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幽かな夜の夢→ミッドナイトブルー

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「濃い青、いや青というよりほとんど黒で青みがかってる」と思いながら色見本のサイトを開いたら見つけました。まさしく、な色ですミッドナイトブルー。真夜中の空の色。この曲に関してはぼんやりしたイメージしか浮かばず、見本に頼りました。

 

突然ですがなぜ「幽か」なんだろう、同じ読みだから「微か」でもいいんじゃない?と思って調べました。

「微か」はそのものがわずかながら感じられたり、ぼんやり感じる時に使用。

「幽か」は光、色、音、あるいはそのものの存在が今にも消えてしまいそうだと感じられる時に使用。

この意味の違いからいうとこの歌は"見えにくい"ではなく"消えかけている"ストーリーということ。言われてみれば「幽か」の方がより一層儚さを感じる表現です。

そしてこの歌、全員で歌唱していることを考えると光咲くんの歌割りが今まででいちばん多いと思います。歌い始め、サビのラストフレーズ、落ちサビ、歌い終わりが光咲くん。ドラマチックなインストだから余計彼の歌声の印象が強くなります。イメージの話になりますが、私の中で光咲くんの歌声イメージは「」なんですよね。光咲くんの歌声って、発声の特徴なのかもしれないけど出し方は結構力が入っているように聴こえる。でも、スッ…と声が抜けていく感じがするんです。特に高音のとき。確かであり不確かでもある声。そんなイメージなんです。そんな彼だからこの曲を、より"消えかけそうな"世界観にできたのかなぁと、感じました。

 

ところで今までのげんじぶの楽曲って、哲学的な歌詞に、ピアノを中心にたくさんの音で構成されたインストで、いわゆる"説明的"で型にはまったような歌が目立ちます。そして王道アイドルらしい可愛らしい曲(ジュトゥブ、ラベンダー、時速3km等)。楽曲のジャンルがざっくりと二極化していると思うんです。でも、幽かな夜の夢はメロディの抑揚が強くて、音程の高低差もあり、リリックに恋する人への切羽詰まった感情が表れています。こんな"直情的"な歌は初めてなんじゃないかと思うくらい。音楽性も勿論のこと、理性的であり理屈っぽいところに面白さを感じてファンになった私ですが、やっぱりエモーショナルなものには弱い。この曲、1thアルバム「多世界解釈」の中では今のところいちばん好きな曲です。

 

余談ですが、別の界隈でオタクしていたときからリリックビデオめちゃくちゃ好きなんですよね。特に歌詞が動いているタイプの。音楽の暴力ってかんじで目と脳が喜んでいるのが分かります(…)。視覚情報ってどうしても印象としてインプットされてしまうから、彼らのルックスを見せずにメロディとリリックと歌声で直球勝負してくるげんじぶの姿勢、ものすごく好きです。でもせっかくだからMV作ってくれてもいいんだゾ!!(強欲)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

In the nude→ワインレッド

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完全にティザーに引っ張られた。お酒がよく合いそうな曲、ということでワインレッドが見えました。私、ほろよいで寝込む下戸だけど。

ティザーのイントロのオシャレ感にこれは好きなやつだと確信した新曲いんざぬーど。すごいジャズ、めっちゃジャズ。攻めたなぁという感想。でもゲンジブなら何でもありなところある。ここまでジャジーな曲を持つアイドル他に知りません。

 

初披露された仮想げんじぶ空間case2のアーカイブを何度も見返した感想を少し。マイクスタンドやソファチェアやテーブルなど小道具を活用し、派手なカメラワークの臨場感ある演出がすごくおもしろかった。配信ライブじゃなきゃできない魅せ方で何度見てもワクワクさせられました。カメラさんと息を合わせて綿密に練習したんだろうな。そして大抵1曲につき1つは好きなコレオが見つかる私、いんざぬーどはサビの「フレッシュなフルーツ味見したりタリラリラーララーララーララーララー」が好きでした…。足閉じて手を大きく広げる振りはもれなく好きです。左右にステップしながら肩も上がる長野凌大くんは特に好きです。

歌の面では推し贔屓*1かもしれませんが、杢代くんのエアリーボイスがムーディーなこの曲にマッチするし、要人くんの低音ボイスがこの曲にさらに深みを出して大人っぽく仕上げているなぁと思いました。要人くんの歌割りが多くて本当にありがとうございます。他のメンバーよりも下ハモリが多く今まではダイレクトに歌声を聴ける機会が歌割りに対して少なめだったので、すごく嬉しかった。彼が歌うたびに脳が刺激されて肌ツヤが良くなる気がします。そういえば1サビ前のパートをよく聞いてみると「陽が落ちたらタイムリミッUh-huh(アーハン)アーハン?アーハン?!! 随分アメリカンなフェイク。最高だよ、かなめ。いいぞもっとやれ。

息つく暇もなく繰り出されるラップ調のリリックはよく分からないところも多いけど(歌詞見て初めて知る歌い回しの数々)、歌い方がお洒落。空人くんのエッジな歌い方がイイ。ブラスバンドとピアノが目立つジャズ強めの曲にはこれくらい癖が強いほうが映えるのかもと思ったり。特に2サビ前の「〜抜け出せないtrick」の日本語と英単語の歌い分けが堪りません。個人的に空人くんラップとそうでないときで歌い方が変わるイメージがあり、この曲ではその違いがよくわかるなぁと。前述の通りラップは癖強め、サビではピアノが休みなく鳴るインストに負けないまっすぐ届く歌声がその歌い分けだと感じています。スピ恋のレコーディングでラップの歌い方を2通り用意してきた彼*2なら意図的にやりそうだし、ディレクターさんとの話し合いによるものなら是非その様子を見たいものです。

 

とりあえず感じたことをざっと書き出してみましたが、表現の奥が深そうなこの曲、まだまだ新しい発見がありそうです。この曲がどういった扱いになるのかはまだ分かりませんが、こういうテイストの曲はオタク大好きなので是非とも今後のライブで効果的に使ってほしい。待っています。オリジナルクリティカルでワッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シェイクスピアに学ぶ恋愛定理ミントグリーン

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やわらかくて明るい緑。若々しい色合いが、劇作家を引き合いに出して「恋愛」を歌う無垢な彼らそのもののようなイメージです。キーが高めで爽やかなメロディも初夏〜夏らしい。ジャケ写では女性のワンピースの青が目立つにもかかわらずミントグリーンが出てきたのは、伸びしろ十分なゲンジブが生まれたばかりの新芽に掛かっているのかなぁと推測しています(自分の感覚に考察が入るという謎)。

 

ところでこの曲、タイトルにシェイクスピアが入っているだけあって歌詞にシェイクスピア作品に関連する言葉がたくさん含まれています。例えば作品名では「から騒ぎ」「夏の夜の夢(≒恋の夜は真昼)」「お気に召すまま」。私が把握していないだけで他にもあるかもしれませんが…。また、シェイクスピアは悲劇と喜劇の2大ジャンルがとても有名で、杢代くん空人くんが歌う2番Aメロの歌詞を縦読みすると「悲劇と喜劇」が浮かび上がるという遊び心も。

そしてリリックとして何度も出てくる「To be or not to be:That is the question」は4大悲劇のハムレットの有名なセリフです。このセリフ、翻訳がとても難しいらしく、様々な解釈があります。「生きるか死ぬか、それが問題だ」「生きるべきか死ぬべきか〜」「このままでいいのかいけないのか〜」等々。

じゃあこの曲では何が問題なのか。個人的には"シェイクスピアに学んだ恋愛"は、恋愛は成就するかしないか、つまり悲劇になるか喜劇になるかに尽きるってことだと解釈しています。想いが届いて結ばれることが恋愛のミソ、それは当たり前のようなことですが、そこから生まれる駆け引きが恋愛をおもしろくさせる。ロミオとジュリエットは2人揃って愛する人を思って死を選ぶし、夏の夜の夢は妖精の惚れ薬でごちゃ混ぜカップルが完成してややこしい事になるし。

で、「To be or not to beのKiss 不確かな恋の証明をリアルタイムでQ.E.D.」は「悲劇になるか喜劇になるか分からないからKissしてみよう…ほら、答えが出た。証明終了」ってことだと思うんですよね。手が早い。その手っ取り早さは少女漫画のヒーローに許された"勝手に接吻"そのものです。積極的だな!ったくもう!

 

先日公開されたMVは、ジャケ写の爽やかさとはかけ離れた深みのある色合いが印象的でした。また、陰影がはっきりしていてメンバーの顔パーツや体そのものが立体的に見えるところから、シェイクスピアが活躍したルネッサンス期の絵画の特徴である写実性を感じます。特に入りの凌大くん!予想外に写実的で艶っぽくて一気に引き込まれました。もし時代背景まで狙ってあの映像にしていたのなら、制作陣には頭が上がらない…。サウンドから映像まですっかり魅了されてしまったオタク、再生回数稼いでおります。みなさんも見ましょう。

 

 

フォンテーヌ=噴水 ゲンジブ、フランス語多用しがち。

 

 

 

 

 

 

嘘から始まる自称系→チャコールグレー

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沼落ちきっかけになった曲その1。サビ前のギターの音めちゃくちゃかっこよくて、はじめて聴いたときのゾワゾワっとした感覚を思い出す。この曲、歌詞を噛み砕こうとしてもなかなか噛み砕けない。でも、強がっていながら本当は孤独で不安なんだろうなというイメージはあります。243.0は遭難信号だし、ルーザーなんて厭だとか、凋落とか、アイロニーとかシニカルとかプラス思考とは言えないワードのパレード。初披露時*3、「繊細さと力強さを併せ持った振り付けです」と紹介していたとおり、ガチガチの外面を剥がしたら脆い本当の姿が見えるような曲だなぁと。純粋で真っ直ぐな感情よりも、複雑な心情が見え隠れする皮肉とか理屈が好きな私にしっかり刺さりました。圧倒的闇属性の曲。

この曲のそういうひねくれたところに澱みのある色を想像。曖昧な色といえばグレー。そして要人くんの下ハモが良いスパイスになっていることから、紫みのあるチャコールグレーを思い浮かべました。歌声が立体的になる要人くんのハモりがすごく好きなこともゲンジブの推し要素であり彼を推しとした理由です。

思えば、シェイクスピアに学ぶ恋愛定理も理屈が先行しています。ラブソングって好きとか離れたくないとか、思い出の場所を訪れて君を思い出したとか、そういう感じたままの感情で構成されていることが大体なのに、スピ恋はなんとも分かりにくい。恋愛にまで理屈っぽいゲンジブ、面白い。

 

ところで自称系は好きな曲なだけあって、コレオも好きのてんこ盛りでした。現状定点で観察する術がないので初披露時に見つけた"好き"を羅列します。アーマジライブイキタイ。

①まず、イントロのジャカジャカで順番に振り返るところ。②サビの「胸中で疾うに腐ってんチャラララッラー」の手の動きとチャラララッラーに合わせたステップ。音ハメ大好き。③「超自我って自ら蔓延る事象系?」の手の動き。④「安心したいなんて」の凌大くん、足むっちゃ上がってたむっちゃ跳んでた。⑤「243.0無限大へ!」で前後が入れ替わるところ。⑥間奏の後半で前→後ろにステップしながら移動するところ、凌大くんバックキックステップの間のステップでむっちゃ跳んでた地面踏み鳴らしていた。⑦2番、「僕はきっと試作品かな」で肩を上下させながら下を見てアップダウンするところ。⑧2サビ前のブンブンブン!チャッチャッチャーンの要人くん。音に合わせて肩を軽く後ろに回すところはキレがあるし、チャッチャッチャーンで軽くジャンプしながら、しかもそのときロンデジャンブアンレール*4しながら跳んでいて、"音楽に乗っている"感じがすごく良かった。そしてなんといってもターンで顔がついていたところにバレエダンサーを感じて沸いた。*5⑨落ちサビのパートのあと、大サビへのフォーメーション移動の凌大くん動線が他のメンバーと重なったのか、移動しながら踊っているんです。「超身勝手」で体勢整ったかんじ。移動しつつ、いつも通り音に乗って踊る姿に惹き付けられました。超かっこよかった。

 

…と思いつく限り書きましたけれども、ピンポイントで印象に残ったメンバーの大半が凌大くんなんですよね。彼がパフォーマンスを牽引していると知りながら、他のメンバーを推した私ですが*6、さすがでした。凌大くんのスキルは言われているだけあるなと(誰目線?) 。現時点で生パフォーマンスを浴びる機会は用意されていませんが、そのときが来たら今まで知らなかった良さを発見できそうでわくわくしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

嘘から始まる自称系から幽かな夜の夢までの色聴についてまとめました。1/13に1thアルバムである「多世界解釈」がリリースされ、さらに色聴で楽しむことができそうです。が、曲を聴いていて色が見えたとき、見えた色について別の視点から解釈する時間があるとき、それを文字に起こす時間があるときにやっとブログが書けるのです。私が一記事あげるのには相当の時間を要します……(実際、このブログは仮想げんじぶ空間case2の少し前から書き始めましたし。半年近く経ちました)。しばらくは1st2ndの記事を仕上げつつ、新曲をじっくり味わうこととします。

このシリーズが続くことと、彼らにとって飛躍の年になることを願って。

 

 

 

 

 

 

 

*1:現段階では武藤潤くん、吉澤要人くん、杢代和人くん

*2:列記11話 https://youtu.be/Y3j73jEZZ2o より

*3:仮想げんじぶ空間 case2にて

*4:膝を伸ばした状態で前から後ろに空中で半円を描くこと。バレエの技?のひとつ。

*5:バレエではターンをする際、ギリギリまで顔を前に向けたままで半回転し、体が後ろを向いた瞬間に首を回して素早く前を向く、「顔をつける」ことがすごく大事です。目が回りにくいことと見栄えの良さに関わります。該当箇所をスロー再生したら唯一要人くんが顔をつけていました。推しにバレエ経験者の片鱗を感じた同じく経験者の私、大歓喜

*6:パフォーマンスを担う素質を持つことを理由として推しがちな私ですが、現段階でげんじぶは例外

悪口が言えなくて生きづらい話~HSPを自認した女のつぶやき~

 

 

HSP」という言葉を知っていますか?

ハイリーセンシティブパーソンの略で、「繊細すぎる人」という意味を持ちます。

特徴は

深く処理する

過剰に刺激を受けやすい

全体的に感情の反応が強く、特に共感力が高い

ささいな刺激を察知する

といわれています。

HSPは病気ではなくその人が持つ心の性質です。だから誰かが診断するものではなく、物事の感じ方も人それぞれだということを心に留めていただきたいです。

こちらに詳しい内容が載っているのでよろしければ見てください。

HSPの特徴を理解して、より自分らしく生きていく – Prius Shota

 

ここでは最近HSPを知って、多少の生きやすさを得た20代の女が生活の中でどうして?と思ったことを記します。これを見たあなたの世界が少しでも広がることを祈ります。

 

 

 

 

 

 

悪口が言えなくて生きづらい話

タイトル通り。私が特に「あ〜〜HSPしんど〜〜」と感じる瞬間が誰かの悪口を聞いたときです。その対象は私の友達、友達の友達、友達の友達の友達、友達の友達の友達の(ry、多分いちばん遠いところで言うならば外国だと思う。国レベルの悪口って何?それについては後ほど詳しくお話します。

とにかく誰かが悪口を言っている場面に直面したとき、私はものすごく胸が苦しくて虚しい気持ちになります。悪口を楽しめる人がいることは理解しているし、悪口撲滅セヨ!!とは思わないけど、できれば精神衛生上悪口に接しない世界線で生きていたい。もちろん「お金を返してくれない」とか「心無いことを言われて辛かった」のようなその人に完全に非がある場合はノーカウントです。線引きが難しいけど。

 

 

具体例をひとつ。アルバイト先の学生飲み会での出来事。

私のアルバイト先には口調が強いけどとても仕事が出来るパートさんがいました。パートアルバイトに関係なく、改善すべき点を見つけたらズバッと指摘する口のたつ方でした。特にアルバイトは大人と比べて視野が狭く、至らない点が多いのでそのパートさんに注意されることが多々ありました。もちろん新人の頃は私も随分ご指導を受けたものです。

ある学生が「あの人怖くね?うざいんだけど」とひとこと。それを皮切りに注意を受けた学生たちの"うざい"エピソード合戦が始まりました。中には怖い指導とは全く関係のない、その方の容姿や体質で中傷するような発言もありました。前述の通り、私は悪口が苦手です。言われた人のことを思って胸が痛くなります。確かに指摘されたときはグサッときたり、「そんなキツく言わなくても他に言い方あるでしょ」と思ったりしたこともありましたが…。その方の指摘は最もなことばかりなので、それを"うざい"で片付けるのは言葉が足りないと思って聞いていました。

 

そんな話で盛り上がってしばらくしてから。何かの話の流れである学生が私にこう言いました。

「〇〇って八方美人でしょ」

八方美人っていい意味ではないよな?心をザワつかせつつ、尋ねます。

「そう見えます?」

「うん、全然人の悪口言わないしみんなにいい顔してるから」

「そうですかねぇ」

「そういうノリあんまないし」

私はこの学生と比較的仲が良く、今も悪いイメージは抱いていません。お酒が入ってつい口走ってしまったのかもしれない。でも衝撃的だった"八方美人"のレッテル。What is 悪口を言うノリ?必要?

きっとこの人は悪口を言わない人はいない、言わない人は黒い感情を隠しているだけだと思っているのでしょう。「ああ、悪口が言えないことを否定的に捉える人もいるんだな」「悪口が言えないし悪く思いもしない私は頑張っていい子ぶってるだけなのかな」「そりゃそんな人いたら面白くないに違いないわ」「え、自分つまんな、無理」

 

HSPをまだ知らなかった当時の私は、いつも疲れる多人数の飲み会の中でもダントツに疲弊して、自分の性格に疑問を持ち、苦しいことを承知之助で自分の生き方を見つめ直し、黒い感情が渦巻くあの雰囲気を引きずり、悪口で盛り上がられたあのパートさんの心中を本人が聞いていないのにお察しし、混み合う電車に息苦しさを感じていました。

ちなみにこれら全てHSPの性質に近いものがあると思います。HSPってこんな感じです。必要以上に感覚が鋭いし、無駄に考え込んでしまう。正直生きていて面倒くさい。

 

 

 

 

 

 

理解できなくても否定しない話

人は自分が分からない感情や行動に出会ったとき、どんな反応を示すのだろう。おそらく無意識のうちに自分と照らし合わせて、自分では考えられないからと否定しているのではと思います。

私はHSPとは関係のない一種のマイノリティを持っていることもあって、理解されなかったり否定されたりすることは今までたくさんありました。オタクであるが故か、好きな人やものを目の前で「どこがいいのか分からない」「私は好きじゃない」と言われたこともあります。あなたの好みは聞いてないからとりあえず黙ろうか。好きな人を否定されることほど寂しいことは無いので。

もちろん知らず知らずのうちに誰かを否定して傷つけていたかもしれない。それを考え出すと記憶から自分の言動を引っ張り出して数年越しの1人反省会が始まるので今は置いといて。関係者各位、その節はすみませんでした。

これからは誰かにそんな思いをさせないように、些細なことで心が揺れる自分の見本になれるような自分であるために、理解ができなくても否定はしない自分でいたいなと思っています。推しにガチ恋な人もいれば、推しを孫のように大きな愛で包み込む人もいるし、推し以外はミジンコだと思っている人もいるかもしれない。かくいう私は推しに限って許容範囲外な一面を見つけてしまう変態です。

人を傷つけない思考なら自分の理解の範疇を超えていても否定してはいけないと思う。自分が例えその人と真逆でも、その考えや行動はまさに目の前に現実に存在するので、有り得ない、無理と切り捨てる暴挙には出ない生き方がしたいものです。私はまめにこのブログを見返して自分の生き方を反省するように。

 

 

 

 

 

 

 

 

「自衛≠否定」HSPと向き合う話

否定されることほど寂しいことはない。じゃあ、自分にはない考え方でもとりあえず知るために耳を傾けてみよう。知ることで世界が広がる=大人になれる!ビバ多様性!

そんなポジティブシンキングウハウハな私がつい最近壁にぶち当たりました。数ヶ月ぶりに会った身内との会話。内容は政治についての会話から派生した、宗教、精神疾患、世界情勢のことでした。詳細は割愛しますが、当事者を有り得ないおかしい関わっちゃダメだと否定するようなニュアンスでした。

HSPのことを話して、私が悪意を持たれている方に感情移入してしまうことを理解してくれている家族が「今はその話はやめよう」と制止してくれたけど、「知見を得ることがあるかもしれない」と続きを促してしまいました。……正直、目の前がグラグラ揺れて喉を握りつぶされるような今までにない不快感。某国との確執は把握しているし日本にとって不条理だと思っているけど、そんなことを言ったら某国が可哀想。いい人もいるはずだからそんな責めないで、と国を対象に心を痛める始末。お世辞にも多方面に配慮した話とは言えない、偏った持論を展開されて、私はそれ以降その人が家を離れるまで挨拶程度の希薄な関わりを維持しました。もうあんな話は聞きたくない、無理だ、と。

一方で、自分に大きな失望も感じました。身内を受け入れられなかったことのショック、理解できなくても否定しないことがポリシーではなかったのか。一応全て聞いたけど「お願いやめて、そんな考えおかしい、偏ってる聞きたくない」なんて。これで他人に受容を求めるのは傲慢極まりない。

 

でも、立ち止まって。

HSPとは繊細すぎる人。故にストレスも人一倍感じやすく疲れやすい。それを考えたら、私が掲げた「理解できなくても否定しない」は時と場合を選ぶ目標なんだと感じました。地雷が多くてそのたび手負いになる困ったハートのためには、地雷を無理に受け入れず避けることが大切。否定することと避けることを別物と思って自衛することは生きやすさにつながる、とようやく気づきました。これが私の生き方だと思う。

私はHSPとマイノリティで生きづらさを感じているけど、もしかしたら毎日ともに暮らしているあの人も最近会えていないあの人も苦手であまり話していないあの人も生きづらさ、共感をされない何かを持って生きているのかもしれないなぁ。人には人のマイノリティ。今思えばあのCMすごく深いなぁ。人には人の乳酸菌。

 

他人の考え方を自分の枠にねじ込んで多様性を否定する風潮が薄れていく世界になることを願います。

 

 

 

読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

吉野晃一のライブに初めて行きました

 

 

 

2018.8.30 博多

素敵なご縁に恵まれてアコースティックで遊ぼうの旅に参加することが出来ました。

 

 

初現場は1度しかなくて、やっぱりどれだけライブに行っても忘れられない思い出だって数年のヲタ活で痛感しました。

だから、このライブで何を感じたのか自分のために文章を残しておきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私が晃一くんを初めて目の前で見たのはたった一年前。でもそのときはコーイチくんのファンでも超特急のファンでもなかった。名前すら知らない状態で1度見ただけ。だから、今回のライブは彼の名義に関係なく吉野晃一自身を初めて見に行くライブになった。初ライブがこんな貴重なツアー(というか旅)で幸せだね、私。

 

 

 

 

 

 

 

上條さんが出てきて1曲目演奏。

普段からアコギとかギターのみの曲を聴きながら夜の時間を過ごしているから、家でのんびりしてる安心感があった。気持ち悪くなるくらい緊張していたから、上條さんの演奏で結構ほぐれました。

上條さんって顔で演奏する人なんだな〜って思った。私の語彙力がお粗末だからこう言うしかないけど(笑)私の好きな人たちは顔で歌う人、顔で踊る人だから「私の好きなタイプだな」って思った。率直な感想。

 

 

 

その後マイクを持って「え〜〜っと、」「こんにちはぁ」ってゆるーく挨拶がスタートしてくすくす笑うファン。これもガチガチに緊張していたこっちとしてはとてもありがたかった。

そして、山口のライブの件の謝罪。すみませんでしたと頭を下げる上條さんを見てすごくホッとしました。私が知ってる別界隈ではSNS上で混乱を招いた出来事がおこってもスルーしてなかったことにすることがたくさんあった。それはプライベートなことからチケットやライブ開催に関する本当にしっかりして欲しいことまで。そんなことで幻滅してファンを辞める経験もしたから、ダメなことはダメだったと伝えてくれる人たちだって分かって本当に良かった。

本当は誰の責任かなんて分からないけど、やっぱり表に立つ人は責任を負ってそこにいるわけだから大変だよね。今、晃一くんはたくさんの責任を背負って活動しているんだろうな。自分で自分を売り出して、自分を守っていかなきゃいけない状況がいかに大変なことか…。晃一くんが出てくる前からホッとしつつも少し複雑な気持ちになりました。

 

 

 

上條さんが以前リリースした"売る気のないアルバム"の表題曲が2曲目に披露されました。1曲目とは違ってアップテンポで、割と前を向いて演奏してはったかな。1曲目が自分の世界に入り込む曲で、2曲目はオーディエンスを巻き込んで楽しい空気を作る曲なんだなーと上條さんの様子を見て感じた。演奏の仕方で受ける印象がこんなはっきりするんだね。

何人かの友人から「上條さんってFREAKさんのライブにいた、あの!」とか「w-inds.のツアー!」とか「大知さん!」等々、すごい人だと聞いていたからギターも楽しみにしていて。また上條さんの演奏も聴きたいなあ。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、晃一くん登場。「あー生きてるんだ」と思った。ファンとして1度も生身の姿を見ないままだったから、この8ヶ月幻想をずっと追いかけている気分でした。自分は一体何を求めているんだろうってよく分からなくなったときもあったから、とりあえず晃一くんは生きていたという答えがもらえた。(当たり前のことを世紀の大発見かのように言う女)

 

 

 

 

 

そのまま1曲目のGroovin’ love。

めちゃくちゃラップ!!ってかんじの歌。"スイートボイスの吉野晃一さん"ってイメージが強かったからこんなガッツくような歌い方をするんだなーとびっくりした。魂の叫びをそのままメロディに乗せているようだった。

ビジュアルは年相応の歌が大好きな男性ってかんじ。キラキラしたアイドルを身にまとった彼じゃなかった。だから、目に見える彼と耳に入ってくる彼の歌はピッタリ同じイメージ(ソロシンガー)で、「晃一くんってこんな人だったんだ…」と少し涙が出ました。

 

 

 

play back。「僕には歌しかないんだ」「これしかないんだ」「だから歌うんだ」(←これ言っていたかは曖昧)。晃一くんの心をそのまま映したような歌詞。むき出しの感情を受け止めて、こちらも思うところがあった。授業で心臓手術の映像を見させられたときのような生々しくてこっちも何かを抉られた感覚。

そっか、大変だったんだね。たくさん悩んだ末の現状なんだね。晃一くんはたくさん考えてたくさん迷って今ここに居るんだね。

終わったあとすぐに書き込んだ自分の言葉。ツイートはしなかったけど、私のリアルな気持ち。

というか、この曲のとき一人一人の顔をしっかり見ながら歌っていて。あまりにもわかりやすい歌詞だから受け止めるのが大変だった!伝えようとしている人の目を逸らすことはできないから頑張って見つめ返したけど、しんどかった…(笑)カロリー消費のplayback。

 

 

 

 

 

トークのあとは例の「恋」を披露。前の2曲はギターも吉野くんの歌声も一緒になってガツガツ来る印象だったけど、恋は吉野くんの声が主体でメロディが作られてたように感じました。アカペラとまでは言わないけど、歌声をしっかり受け止めることができた。「これが恋じゃなきゃなんだって言うんだ」のフレーズが印象的で、優しいけど訴えるような感じ。いやーすごいニュアンスレポだな。

個人的には歌のような思いをしたことは多分ないから、他人事のように冷静に「そうか、そんな重い気持ちを抱えていたのか」と聴いていました。重いとか言ってごめんね吉野くん。彼の経験を歌で知ることができるって不思議な感覚。吉野晃一のファンをしてると、つくづく色んな思いをさせられるからしんどいけど楽しいです。晃一くん、私すごく楽しいよ!!

 

 

 

フルバンドとアコギ1本では全然イメージが違うSugar&Coffee。晃一くんの歌い方にもたくさんアレンジがかかっていた。

うたうたいでは歌っていなかった「so そばに もっとso burning」が聴けた。「ねぇmy Darling…そばに来てDarling」はとてもセクシーに歌っていた。「おっぼれたいーっよぉ!」「シュガーエンダァカヒィ、ッヤ!」癖が強い。「あ、今のアレンジだ」って思いながら聴いていました。聴いていてほんと楽しい。

「君さえいれば」「いつだって君も僕を求めてる」晃一くんの歌詞には「君」がたくさん登場するんだけど、そのたびに私たちをしっかり見ながら歌ってくれるから「伝えようとしてくれてるんだ」って感じた。

2サビ前の「気づいてよ」はチャンネルの歌い方はウィスパーボイスだけど、このときはかなり強かった。「だけどそばにいてね 離さないでね」もめちゃくちゃ強くて、ラスサビ行くぞ!って興奮も相まってグワーーーっと滾った。

 

 

 

 

 

記念グッズのお話。上條さんがカード型USBの貴重さ、ハイレゾ音源の素晴らしさをたくさんの言葉を使って話してくださいました。

カード型のUSBはとても貴重なもので、それをファンのみんなにもプレゼントしたいと吉野くんが言い出して出来たもの。予算とかそういう事情は二の次にして、音楽好きとしてそういうものをみんなに届けたいという晃一くんの思いが形になったグッズなんだよ、と上條さん。それを少しはにかみながらうんうん聞いていた晃一くん。

どうせならおまけをつけよう!と入れられたのがSugar&Coffeeのハイレゾ音源で、ざっくり言うとCDの30倍の容量?を1曲にしているみたいです。音源はプロのレコーディングスタジオを借りて、一発録りしたもの。普通はバースごとに演奏・歌唱して録音してを繰り返して完成させていくらしいけど、一発録りにこだわったみたいです。

上條さん「だから、吉野くんの吐息鼻息が聞けますし、僕のミスタッチもわかります」

吉野くん「そんなの無いですよ!(食い気味)」

2人「「あははははwww」」

なんだなんだ、仲良いな(笑)どう言ったらみんなに分かりやすいかな?って試行錯誤しながらお話する上條さんをニヤニヤしながら見ていた晃一くんを見て、なんとなく2人の関係性を感じた気がする。

あとグッズは8GBで、4GBは誤表記だったそう。

上條さん「僕もね、それ山口行く飛行機で知ったんですよ。え!8GBなの?!って」

吉野くん「お、ラッキー☆(こちらをまん丸の目で見ながら)………うっひひひwwww」

ああ、晃一くんだなぁ( ; _ ; )笑い方がおかしい。たくさん面白い話してくれてたくさん笑ったけど、なんでそこで笑う?!ってところであのとち狂った(言い方)笑い声をあげる場面もいくつかあって、大変だった。笑い疲れて。

 

 

 

続いて、新曲のお話。2人で旅をすることになったきっかけの続きで話してくれて、「そういえば2人の曲がひとつもないね」となって出来たらしい。ここがいちばん笑ったので脳内記憶のレポを。

吉野くん「俺(の作る歌)ってどっちかだと思うんですよ」

吉野くん「『可愛い』か、『闇が深い』か」

会場「(その通りwwwwwwww)」

上條さん「分かってるんだねwwwww」

吉野くん「うんwwwww」

そうかあなた自覚あるんだねーーー可愛いと思っている晃一くんは当たり前に可愛いし闇が深いと自覚している晃一くんは当たり前に面白いよ。

続き

「僕の歌い方は訴えるような感じだと思うんですけど、今回は頌くんが作曲してくれたものに合うように作詞しました」

「ファルセット使ってみたら?って頌くんが教えてくれた」

「その中でもやっぱり僕らしさが出ている歌になったと思います」

 

 

 

 

 

Because I love you。サビをみんなに歌ってほしいと、始まる前にレクチャーあり。お手本してくれた晃一くんの声が想像以上に高音だったからびっくりしていたら、「珍しいでしょ、びっくりした?あっひゃひゃ」と満足そうでかわいかった。こんな高いの歌えないわって思っていたけど「これが意外と女性のキーなんですよ」って晃一くんがドヤしていたから頑張りました(そうですか)。

今まで披露された曲は晃一くんの気持ちがダイレクトに投げられてるような印象だったけど、新曲はメロディも歌声も自分たちを包み込んでいくような。唯一全然違う感覚を受けた。作り手の違いを感じることが出来たな、とちょっと嬉しかった。

ラスサビで私たちが「Because I love you〜 Because I need you〜」と歌って、その合間に晃一くんが日本語のフレーズで掛け合うように歌ってくれて、それがすごく気持ちよかった。ただ届けられるんじゃなくて自分たちも参加して吉野くんの音楽を味わうかんじ。その時の晃一くんの目がとても優しかったのが印象的だったな〜。吉野晃一と私たちの初めての共同作業でした。

 

 

 

You gotta be。本家よりもインスタよりももっと癖が強い。がなりまくる歌い方はあまり好きじゃないけど、吉野くんだとなぜか心地良さがあった。いちばん疾走感、勢いがあった。カバーだから難しいのかもしれないけど、チャンネルに載っけてほしいな。違った面を知ることが出来るし、なにより何回も聴きたいし!

 

 

 

 

 

アコースティックで遊ぼうの旅vol.3のお話。「僕と頌くんは公私共に遊ぶ仲で〜」と嬉しそうな晃一くん。

西に行くことが決まったとき、晃一くんが「僕BBQしたいです!絶対したいです!」と言って紆余曲折あって上條さんのお友達の旅館に泊まることに。「だから急遽ホテルをキャンセルして〜」「なんか修学旅行みたいやなwww」「ねwww」ってめちゃくちゃ仲良いんだな2人。襖を開けると部屋が続いている昔ながらの作りだったんやで〜と目を輝かせていた晃一くん。

ストーリーにあがってたお魚釣れない晃一くんの話。みんな次々釣れるのに晃一くんだけなにも釣れなくて「おお〜!すごいですねぇ〜!…クソっ」と小声で悔しがっていたらしい(笑)最終的に船の端っこで1人悪戦苦闘していたけどまったく釣れず。

福岡までは上條さんの運転で移動。「みんな免許持ってないからずっと僕が運転で…」「上條タクシー言うてるねんw」疲れてそうな上條さんに対して、晃一くんの弟感。

旅中の食事も上條さん任せらしい。「この人どこに食べに行くか知らないでついてくるんですよ」「そう、全部頌くんが決めてくれんの」「ついてくるだけ」「ドライバー兼プランナーやな!www」

ほんと年上に甘えるの上手なんだね〜(笑)MCでたくさん2人のお話聞けたけど、随所に上條さんを頼る晃一くんを見ることができて等身大の吉野晃一を感じました。

 

 

 

 

 

 

7曲目、pride。目をつぶって歌う姿がとても印象的。今までずっと比較的私たちを見ながら届けるように歌ってくれたけど、prideは自分の中にあるものを絞り出すように下を向いて歌っていた。2番で、腰に手を当てて歌っているときがあって「嗚呼、性癖」と噛み締めていました。久しぶりにキモオタの人格が顔を出した。

「どれだけ愛していても

どれだけ信じていても

どれだけ失ったとしても

僕が僕らしくあるために

僕が僕でいるために

歌い続けるんだ」

この歌詞がとても心に残ったから終わってすぐメモした。ニュアンスではあるけど。

吉野くんが吉野くんであるためにこの形で歌うことを選んだんだって思うと、心にずっしりきた。きっとこの時間は彼にとってすごく尊いものなんだな、それを同じ空間で味わえることはどれだけ幸せなことなんだろうって。

 

 

 

あのC&Rを少しだけ練習して、Sceneへ。

チャンネルの中でいちばん好きな歌で、いちばんリアルな晃一くんの思いがつまっている気がしてたくさん聴いてきたから、いちばん泣いた。最初の2曲で少しだけしか泣いてないから「自分意外と強いな」と思っていたらもう馬鹿みたいに泣いた。

サビ前のスリーツーワンの指を私たちを見てニコニコしながらやっていて、同じ空間にいるんだな〜って再認識した。「転んだってまた立ち上がればいい」は下を向いて絞り出すように歌っていた。2番の「僕だって思ってるんだ同じように」はチャンネル同様手をぶらんぶらんさせて歌っていて、あぁ晃一くんだ(;_;)って思ったな〜。

晃一くんがぼやけるくらい泣いていたのに、2サビの「夢見る暇あれば掴み取れ」を噛んだのか歌詞を忘れたのか「にゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃっにゃにゃにゃにゃ〜」って歌い始めたときは「ほんとwwwwおまえwwww」って笑った。「にゃ」か「な」か「ら」か「ふ」か覚えてないけど(適当か)、とにかく誤魔化して歌っていてオーディエンスは爆笑だし、上條さんも笑っていて、晃一くんはそんな周りを楽しそうに見て「その夢は誰かも叶えたいんだ」か「過去の自分なんて重たい荷物さ」までずっとニュアンス歌いを続けていてさ〜〜ほんと吉野晃一だよね〜〜愛すべき存在。馬鹿みたいに泣きながら声上げて笑ったの初めてで顔おかしくなったよ。

間奏はチャンネルみたいにwoh wohのC&R。少しずつアレンジ加えてくるからみんな頑張ってついて行ったし、それを受けてニヤニヤしながらどんどんアレンジ激しくするあたり、ほんと吉野晃一だよね〜〜(2度目)。うたうたいのSceneは個人的にいちばん晃一くんのすべて(歌声も性格も)がつまっている映像だと思っていたけど、やっぱりそうやん!って思った。博多1stのSceneも吉野晃一のすべてだった。

 

 

 

 

捌ける前のご挨拶。

吉野くん「じゃ!上條頌と!」拍手

2人「「……」」

吉野くん「逆やなwwww」

上條さん「そうだよw」

会場「wwwww」

上條さん「吉野晃一と〜!」拍手

吉野くん「上條頌!!」拍手

吉野くん「……っと、みんなァ?ウヘヘ」

ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛か わ い い 〜 〜 〜💢💢💢💢💢💢

 

そんな感じで最後にチャーミングの爆弾を落としてはけていきました。

 

 

 

 

あんな近くで歌に専念している吉野くんを見るのは初めてだったから終始不思議な感覚だったな。そもそも晃一くんの歌を聴きに行くことが初めてな私だったけどね。

上條さん曰く音響がとてもよかったスクエアガーデン。だからなのか、晃一くんの歌声が自分の目の前まで迫ってきているような、ほんとに形のない思いを目の前にどんどん投げられているようだった。3D映画を見ている感覚と言ったらわかりやすいのかな。

晃一くんは首をぐわんぐわん揺らしながら歌ってて、首取れちゃわないかな…って心配になったし、赤べこを目の前に見ているような気持ちにもなった。そういえば会津若松?で「赤べこ?食べ物?」って言ってたそうじゃないですか。吉野くん、いいですか?赤べこはあなたのことですよ。

 

 

 

1日経っても本当に夢の中にいたみたいで、昨日のことを思い出すとふわふわする。でも、吉野晃一を応援していく上でなにか自身になるものを得たかんじ。またこれからも晃一くんを応援していけるし、晃一くんの歌を聴く日まで頑張れる!って。

ファンなら何があってもファンでい続けるべきだ、っていうのは理想ではあるけれど無理。私たちには自分の生活があって、好きな歌手のために割ける時間とお金がどれだけあるかはそれぞれ違う。気持ちはずっと変わっていくし、その中で疲れてもう忘れてしまうことだってある。まあ私の経験談なんだけど。

だからこそ、このライブをたくさんの人が見に行けるといいなって思う。以前参加した人が「できるだけたくさんの人に見てほしい!」って仰っていて、「バカやろう、それは行けた貴方だから言えることだわ」ってちょいと反発の気持ちを持っていた。けど本当にその通りだった!!行かないと分からないことがたくさんあるし、実際私は目の前が明るくなって道が開けたような感覚になれたから。アイドル時代の晃一くんをほとんど知らない私でもこの7ヶ月は本当に辛かったし、まして何年間もずーーっと晃一くんを見てきて応援していた人たちの辛さなんて私には想像出来ないくらいだと思います。先輩方が少しでも明るい気持ちになれるように、多くの人が晃一くんの歌を聴きに行けますように。私は欲深いからこれからも確実に行けるライブには応募すると思うけど、できるだけ早くたくさんの人が穏やかな気持ちで一緒に応援できる世界線になりますように。

 

 

 

晃一くん、上條さん、同行させてくださったお友達、本当にありがとうございました。

これからも晃一くんの歌を受け止められる環境であること、晃一くんが好きなことを続けられること、晃一くんが幸せであることを願っています。